最初に言っておく。俺、死にかけてる。一回天国行ったことある。
だからだいたいのことは難しく考えないようになった。
死ぬこと考えたら他のことってどうにでもなるから。
例えば借金するじゃん?クレカのブラックリストに載るじゃん?借金踏み倒すじゃん?そしたら破産すればいいんだよ。そのあとだってふつうに人間って生きていけるんだよ。
例えば犯罪起こすじゃん。万引きとか詐欺とか薬物とか。捕まるじゃん?捕まらなくても海外逃亡でもいいか、もしくはヤクザにさせてもらうでもいいか、どんな道にせよ、やり直しってきくし、やり直してまた失敗しても人って生きていけるんだよね。そんで本当に嫌だったりすると、自殺しちゃうことだってできるし。でも、死んだらおしまい。この世でできることはこの世でしかできないから死んだら終わりね。
個人事業主になったのは死にかけた経験が大きい。天国に一回入国したときに、あれもやりたい、これもやりたい、あれもやり残した、これもやり残したっていろいろ思って、神様に直談判して帰ってきたの。本当だよ?マジマジ!信じられないのなら別にそれはそれでいいんだけどね、でも本当の話。
死にかける前は大手建設会社で営業やってた。けっこう契約取れる優秀な営業マンだったんだよ?カネも良かったし、結婚もしてなかったし、悠々自適っていうか、将来も安泰っていうか、逆に言えばあと奥さんだけもらえばいいやみたいな。
今の仕事はミュージシャン。それも賛美歌作ってるの。でも賛美歌だけ作っていても食っていけないから、まあいろいろやってる。技術職的なお手伝いもするし、自分で楽曲提供もするし、いろいろね。
毎日音楽に浸っていられる人生に出会えるなんてありえないって思ってた。それが普通だったから。でも普通って毎日の積み重ねで惰性になっているだけなんだよね。こんな日々を積み重ねていくと人間はいつの間にか死んでいる。俺はそう思ったから、死にかけて良かったと思う。まあそれと引き換えにというとなんかかわいそうに聞こえるかもしれないけれど、運動はもうほとんどできない。車椅子の生活がメイン。少しずつ体力をつけてはいるけれど、病気前のようにアクティブに自分の足で歩けることはなくなった。
それでも俺は別に困ってはいないかな。
だってほら、生きてるからね。技術進歩も著しいから何の文句もない。
これが強がりだなんて思う人がたまにいるんだけど、俺はどうしても言いたくなる。
「嘘だと思うのなら一度死にかけてみなよ」って。
ブラックジョークじゃないんだけどね。。。
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