2,知らぬが仏

なんでも楽しめちゃうタイプなので趣味らしい趣味がないです、って言ったらRが「それでも頑張って捻り出してください」っていうから、うーん、なんだろ、、、

最近の娯楽。そもそも娯楽と趣味は違うんかな、というところから始めましょうか。

娯楽とは人間を仕事から解放して楽しませ、慰めるものらしい。

趣味とは専門としてではなく楽しみとして愛好するものらしい。

ああ、娯楽は誰かにしてもらうもので趣味は自分が楽しむためのものなんかなあ。すごく強引な振り分けをすればね。


そういう意味で僕の娯楽は家族かもしれない。

僕には歳の離れた妹がいて、その妹がお兄ちゃんお兄ちゃんって言ってくるだけで癒やされるというか。

歳の近い弟がひとりいるんだけど、これは全く癒やされない。子供の頃は喧嘩ばかりしていたし、その後妹が生まれてからさらに険悪になる回数が多くなったように思う。

妹は可愛い。何をしても可愛い。お兄ちゃん嫌いなんて言われた日にはどうやってご機嫌を取ろうかとそんなことばかりを考えて、その時間さえも楽しい。考え続けるアホな自分は特に可愛い。

弟と仲が悪いわけじゃないけど、男同士ってそんなものだと思う。女が絡むと、特に。

もうすぐクリスマスになる。妹に何を買ってあげようかと考える時間が増えて仕事も一生懸命にやるようになった。単純な理由が人を真剣に働かせるなあと思ったりもする。

小学校も高学年になるからそろそろサンタクロースの存在があやふやになるかなあと思っていた。でも言わないってことはまだ大丈夫かな、お兄ちゃんにまだサンタクロースさせてくれるかな。

そう思っていた。昨日までは。

昨日は久しぶりに休みを取って、そしたらたまたま弟も休みで昼飯を食いながら妹について久しぶりに熱く議論したんだ。俺は妹に好かれている自信があるって論争はなんとか俺が勝利を収めた。妹がしてくれた話を総合した結果ね。

弟は俺に言った、

「あいつ今年はマニュキアが欲しいって言ってたよ」

「え?そうなんか。もうそんなおしゃまな年齢になったんだなあ」

「もう小4だしね」

「サンタクロースもあと何年できるかなあ」

「兄貴、あいつもう2年前からサンタクロース信じてないよ」


衝撃の事実だった。


「知らなかったの?うわー、なんかごめん」


帰ってきた妹の顔を見られなかった話はまた今度どこかでする。

俺、クリスマスまで仕事できるかな。メンタル的に。

俺、とりあえず彼女作ろう。早急に。

マッチングアプリでもインストールしよ。






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